RELX お客様の声

偽装ドメインの陰に模倣品業者

模倣品業者は、オンライン空間が提供する便利で匿名性の高い環境を利用し、簡単にかつすばやくネットショップを構築します。彼らは登録が簡単なドメインを購入し、ブランド名とキーワードを組み合わせたドメイン名を使用し、RELXのロゴで消費者をだまして、ウェブサイトを信用させるのです。

同社の法務部門はこれまでにも、第3者が登録したドメインを見つけた経験が何度かありました。そのうち、RELXChina. comとRELXcn.comでは、RELX創業の地である国名に関連するキーワードがドメインに使用されていました。これらのウェブサイトはRELXの公式ウェブサイトにそっくりで、RELXブランドの製品 を 販 売して いました が 、ドメイン 名 の 登 録 者 は 、WHOIS保護サービスを利用して本当の所有者情報を隠していました。

ま た 、不 正ドメインとRELXwholesale.comやRELXtmall.com 「tmall」は 中 国 で人 気のEコマースモール)など、Eブマース関連のキーワードを組み合わせた偽装ドメインもありました。別の拡張子で登録する「いとこドメイン」と呼ばれるものを利用するケ ースもありました 。この場 合は、gTLDのRELX.shopが使われていました。

このようなケースのすべてで、同社の法務部門とCSCのチームは、こういった第三者が所有している類似のドメインが充分に消費 者 を 混 乱させることが 可能 だと言う証 拠を提 示し、これまでの実績に基づいて登録者のプロフィールを分析し、これらが正当な権利を持たず悪用されていたことも明らかにしました。そして、統一ドメイン名紛争処理方針(UDRP)を 適 用し 、ドメイン 所有権をRELXへ譲渡させることに成功しました。

チャネルの統制

同社の法務部門の懸念材料の1つは、東南アジアの新興市場とそのオンラインマーケットプレイスでした。法務部門とCSCは数ヶ月のうちに、東南アジアで人気のある複数のEコマースアプリで、多くの不正出品を特定、意図的な類似品の出品に対して措置を講じ、収益の損失を低減しました。しかしそれより重要なことは、RELXの顧客を不正出品から守ることができたということです。

協力するだけでなく、RELXが掲げる「ブランド侵害や悪用を決して許さない」という立場を深く理解し、CSCの実施チームが侵害者に対してすばやく対処できるよう、承認プロセスを迅速化する特別ルールを構築しました。これにより数週間で、同チームは100件 を 超 えるウェブ サイト やア プ リ、ソー シャルメディアサイトに対して措置を講じることができました。

RELXは 、ウ ェ ブ や マ ー ケ ットプ レ イ ス 、モ バ イルア プ リを 監 視する広範囲なサービスを通じて、オンラインチャネルを完全に可視化し、制御下に置くことができるようになりました。今では侵害が検知されると、CSCの国際的な実施専門家チームが分析を支援し、RELXに代わって権利行使措置を講じます。これによりRELXチームは、世界規模での侵害検知や権利行使は真の国際パートナーに任せ、現地管轄地域での活動に集中することができます。

多くの世界的なブランドに代わり、CSCは世界規模のマーケットプレイスのプラットフォームと連携しながら、そのブランド保護プログラムを深く理解することに精通しています。RELXは、CSCの効果的なオンライン模倣品対策と、ブランド、パート ナ ー 、プラットフォームの 3者 相 互 協 力 体 制 を 通 じ て、そこ からメリットを得ているのです。

世界展開

RELXが世界に向けて事業を拡大するにあたり、CSCはブランド保護やデジタル資産管理の実績に基づいて、グローバル市場参入戦略を支援しています。CSCは、企業がそれぞれのニーズに基づいてオンラインブランドを保護する包括的な手法を導入できるよう、また、事業に多大な影響を与えかねない、変化の激しいインターネット政策の最新情報を常に入手できるよう助言します。

「CSCは、技術的評価、侵害分析、乱用テイクダウンなど、あらゆる面で極めて専門的かつ効率的であり、信頼できるパートナーです。」RELXの顧問弁護士を務めるショーン・ダイ氏はこう述べています。

製品ラインナップを統合するというブランド戦略に沿って、RELXはCSCの世界的なエンタープライズ水準の能力を活用してドメインポートフォリオを統合し、ドメインの登録や買収、さらには回収を行い、事業に必要となる重 要なドメインを確保しています。さらにCSCは、RELXの顧客を欺き、損害を与える恐れのある侵害がないか、ドメイン名空間の積極的な監視に務めています。